A&K SVD ドラグノフ(Dragunov)
エアーコッキングライフル
スペック
全長:1200mm
重量:2600g
装弾数:60発
初速:95m/s (0.2g)
・可変ホップアップ搭載
・金属製マガジン
・インナーバレル長 580mm
実銃の背景
SVDは1963年頃(旧ソ連時代)に開発された中距離狙撃銃である。サブマシンガンやアサルトライフルの射程外から、連続射撃で先制攻撃を仕掛ける、いわば小隊制圧を視野にいれたライフルとも言われる。AK47を参考に設計されたため、部品点数が少なく頑丈で、信頼性が高いのが特長。7.62mmモシンナガン弾を使用し、有効射程 は600m、発射モードはセミオートのみ。通常は4倍のPSO-1型スコープを装着して使用された。PSO-1型スコープはT字型のレティクルに、簡易なレンジファインダー(距離計測器)と敵の赤外線装置の探知機能、イルミネーションを備えている。
迫力ある厳つい外観、何よりタフネス
細身で長いフレームがしっかり再現され、全てメタル仕様となっているため、耐久性にも期待が持てる。実銃同様に「部品点数が少なく、頑丈で信頼性が高い」という面が再現されているようで、道具として何だか愛着のわくライフルである。この厳つさは見た目に際立ち、フィールドでも視線を集めるだろう。個性的なライフルを求めるなら、選択肢のひとつとして面白いと思う。
グリップは若干角ばっていて慣れが必要だが、このスケルトンストックは日本人にも非常に構えやすいサイズだ。スコープを載せて狙うと、チークピースの位置もピタリと決まっており、構えたときに安定感がある。是非ドラグノフを使いこなして、恐れられるスナイパーを目指してみたいものだ。
ノーマルの実射性能は水準より低い
結論から言って、弾道の安定性、ホップアップの効き具合など、総合的にみると現在の水準よりやや低いと言わざるを得ない。ただ、随所に細かな問題は見受けられるが、チューニングしがいのあるスナイパーライフルという見かたも出来る。弾がちゃんとローディングされ、確実に撃てる、という点で、中華製品にしては上出来ではないだろうか。
パワーに関しては、この個体は最新ロットのもので、箱出し95m/sとなっていたが、入手先によってはオーバーパワー、アンダーパワーという事もありうるので、必ずチェックする必要がある。中華エアガンを買うなら、初速計測器は購入しておいたほうが良い。
ホップアップはトップカバーを外してイモネジで可変する方式となっており、パッキンはV字型でBB弾の3点保持による安定性を狙っている。
まず、箱出しでインナーバレルはオイルで汚れているため、クリーニングが必須である。かなり長いクリーニングロッドが必要になる(付属していない)のでM14用などを用意しなければならない。ノーマルの状態で射撃テストを行ったところでは、ホップアップの調整レスポンスが鈍く、0.25gエクセル弾でいまいちホップの効かない状態、マルイ0.2gで弱めのホップがかかる状態だった。そこから強めると今度はドロップしてしまった為、パッキンにまだオイルが付着していたかもしれない。テストでは微妙に35m届かないうえ、着弾も若干散る様子だった。これは一度分解クリーニングして徹底的に掃除してからチェックしてみないと分からない。
ちなみに、出来るだけ素早くコッキングするには、銃を右肩に構えたままで左手を下方からまわしてボルトを引くのが一番早くて楽だった。その次に、銃を左に傾けてボルトレバーを上向きにして引く方法だろうか。他の銃ではありえない操作方法かもしれないが、是非カッコ良い操作方法を研究してみてほしい。
スコープ選びの難しさ
ドラグノフ なら、やっぱりスコープを取り付けたい。それも配線やらスイッチがついた物々しい「PSO-1スコープ」に限る。ヤフオクをのぞくと数種類が販売されているが、正直どれが良いのかはわからず、とりあえず9800円のモノを購入してみた。→PSO-1スコープ ヤフオクCHECK!
レプリカスコープは雰囲気重視?
PSO-1レプリカスコープは、ラバー製アイシェード、ラバー製フロントキャップ、可動式のフロントサンシェード、赤く光るT型レティクルなど一通りの機能・モノは揃っていた。しかし、たまたま選んだそのスコープは色々問題があった。まずレールの「角度」が違っていて、そのまま装着は出来ない。スコープ側マウント(メス)の一箇所をヤスリで削って修正して何とか装着。そんな削り調整をしたのは久々だ。装着時にも、トップカバーのリブにやや干渉するので、極力当てないように浮かせながらスライドさせなければならない。
その他、レンズの中央(レティクル部分)には問題ないが周りにゆがみがある、上下左右の調整があまり効かないという感じで、一応は使えるが、雰囲気重視のスコープと言わざるをえない。ここは、せめて1万円以上のスコープにしておいたほうが良いのかもしれない。
▼黄色のサークル部分を小さな平ヤスリでがんばって削る必要がある。素材が比較的硬いので、本体側のサイドレイルにうまくはまるまで、やや根気の要る作業になる。
→A&K SVD ドラグノフ 次のレビュー記事 (vol.2)
A&K SVD ドラグノフ の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’a&k svd’ sort_type=’6′ category=’101164′]
A&K SVD ドラグノフ のヤフオク出品状況
TUNER’Sギャラリーをみる