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ET1 7.4V800mAhのEXバッテリー化 〜 電動コンパクトマシンガンの本領を発揮!

2011/1/13 By: maxi カテゴリー: パワーソース


ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

ご注意

◆バッテリーの分解や改造は、基本的にメーカーが禁止しています。もし製作される場合は、分解によりメーカー保証が得られなくなる点をご理解いただき、自己責任でお願いします。
◆ここに掲載している改造方法は、2011年8月までに生産された ET1 7.4V800mAh(25C) イエローライン をベースにしています。2011年9月以降に生産・発売されている 同 ET1 リポバッテリー は、構造が大きく違い、製作には全く異なるテクニックを要しますので、ご注意ください。
◆最新バージョンは、GUN道場PRODUCTSで製作・販売していますので、極力そちらをご利用ください。

全ての電動ガンへの解答は リポバッテリー !
電動コンパクトマシンガン のパワーソースには悩まされている方も多いと思うが、レスポンスやスタミナの解決策は何といっても リポバッテリー つまり リチウムポリマーバッテリーへの換装だ。セミオートのレスポンス向上はもちろん、フルオートでも軽快な回転を見せてくれるため、電動コンパクトマシンガンを使いこなす幅がグッと広がる。

今回は、ET1-7.4V800mAh リポバッテリー を、純正EXバッテリーに互換する加工例をあげておきたいと思う。バッテリーを直接加工するので、もちろん推奨などされていないし、くれぐれもショート等には気をつけていただきたい。自信のない方は出来る方に依頼したほうが良い。

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法 ツール

【用意するもの】
・ハンダごて(+こて先クリーナー)
・ハンダ
・ヒートシンククリップ
・ラジオペンチ
・金切りバサミ(銅板のカット用)
・ハサミ(アウターフィルムのカット用)
銅板(0.3mm厚)
ニトムズ サドルシート補修テープ
ET1 リポバッテリー 7.4V800mAh(25C)
・東京マルイ純正 マイクロバッテリーEX (ニッカド500mAh)

【工程一覧】
[1]純正EXニッカドバッテリーからコネクターを取り出す
[2]上記コネクターの追加工
[3]ET1バッテリーのカバーはずし
[4]ET1バッテリーのコード外しと加工
[5]ET1バッテリーとコネクターの結合
[6]バッテリーの接続テストと、パッキング
[7]完成

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

▼[1]純正マイクロバッテリーEXからコネクターを取り出す
まず純正EXの黒い収縮チューブ(パック)をカッターナイフで切り、中身だけにする。
ショート防止のため、コネクターと反対側の結線(導電板)を切っておくと良い。
コネクターは、薄い板(導電板)がバッテリーにパンチングされて、強固に止められているため、コネクター側に出来る限り多く導電板を残すようにして、注意深くカッターナイフやニッパー等で切り外す。このとき、プラスマイナスの導電板の折り曲げられている向きが異なるので注意する。また、コネクターのプラスチック部分中央にあるバッテリー位置決めの山もカッターやニッパーで切り取る。

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

▼[2]マイクロバッテリーEXコネクターの追加工
取り外したコネクターに銅板をハンダ付けする。コネクター側が極端に短くなってしまった場合は、小さな銅板で一旦延長させておくと、サイドに出す分も付けやすくなる。写真では汎用的なヒューズの端子パーツを使用しているが、金属疲労で折れやすいので注意。ただの銅板を切り出したほうが良い。切り出しのサイズは20〜30mm×5〜10mm程度もあればOK。
↓コネクターの白い矢印が右を向いているとき、手前の接点がプラスになる。写真では、分かるように+の文字を書いておいた。

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

▼側面から見た状態。ハンダ付けがうまくいっていないと、少し力を入れただけでポロッと取れてしまうので、しっかり固定しておく必要がある。延長板を使ったほうが安定する。

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

▼[3]ET1 リポバッテリー のカバーはずし
これはカッターナイフではなく、ハサミでカットしたほうが安全だ。全部むいて、コネクター側を延ばすとこのような状態になる。あくまで2011年8月までに生産されたET1バッテリー(イエローライン)だけが この構造となっているので、ご注意いただきたい。

ET1-EX800 リポバッテリー 改造方法

▼ET1-800mAhは、両端に5mmほどの隙間があり、スポンジで埋め合わされているので、それを抜いて、内側に折り込まれているプラス接点を、外にひっぱり出す。

ET1-EX800 リポバッテリー 接続方法

▼[4]ET1バッテリーのコード外しと加工
導電板の長いほうがプラス、短いほうがマイナス。基盤でコードとハンダ付けされているので、注意してハンダを溶かし、すべて分離させる。ショートの危険性が一番高い箇所だ。

ET1-EX800 リポバッテリー 接続方法

▼[5]ET1バッテリーとコネクターの結合
バッテリーの導電板は外側にきれいに折り曲げる。そこへ先のEXコネクターを被せてハンダ付けする。EXコネクターは中央に配置すること。また、ハンダ時は必ずアルミヒートシンク・クリップを電池側に挟み、熱を逃がしてやること。このバージョンでは、たまたまヒューズ端子を使ったが、バランス充電端子のコード結線位置はどこでも良い。

ET1-EX800 リポバッテリー 接続方法

▼[6]バッテリーの接続テストと、パッキング
EXコネクターを接続して、ちゃんとバッテリーが収まるかを確認する。MAC10はトップカバーが外せるので下図のように確認しやすい。なお、この状態のバッテリーでも、少し全長が長いため、やや力をいれて押し込んでやる必要がある。コネクターと反対側のエンド部分のスポンジと、端子側にも若干遊びがあるので、問題ないはずだ。

ET1-EX800 リポバッテリー MAC10 搭載

最後に、出来ればグラステープで端子部を保護し、その上から収縮チューブや、補修テープでパックする。補修テープでも充分のようだ。ET1のシールは切り取って透明テープで貼っただけである。

以上で作業完了となる。
なお、電動コンパクトマシンガン を リポバッテリー 化したときの 問題点は、回転向上のせいでフルオート発射時に 多弾マガジンの給弾が追いつかなくなる点である。まばらに発射されたりしてストレスが溜まるので、私は最近、ノーマルマガジンを多用するようになった。

あなたの電動ガンに「喝」が入る!ET1 リポバッテリー & 充電器 が出荷開始 (vol.3)

2010/8/08 By: maxi カテゴリー: パワーソース


et1 リポバッテリー

←前回のレビュー記事 ET1リポが2010年6月に登場!驚く瞬発力(vol.2)

2010年8月8日..電動ガン専用の新世代リチウムポリマーバッテリー「ET1シリーズ」がようやく入荷!2本同時充電可能なLIPO4充電器も発売となった。

ET1 対応機種一覧表
販売店 GUN道場PRODUCTS (オンラインショップ)

レッドラインとイエローラインの違い
この2種は「放電能力」が異なっている。 リポバッテリー には「25C」「30C」などの、放電能力を表す数値が表示されているが、「1C」は瞬間最大でバッテリーの容量(mAh)と同じ電流を流すという意味になる。例えばイエローライン「25C」は、バッテリー容量の25倍の瞬間電流ということになり、 7.4v 800mAhの場合 800mAh(0.8A)×25C=「20A」 という計算ができる。レッドライン「30C」は30倍であり、同じ容量でもさらに大きな瞬間電流を流すことが可能ということになる。

しかしこれらは、あくまでポテンシャルであって、ノーマル電動ガンでは、そこまでの電力をモーターは要求しない。現に、標準の15Aヒューズが切れないので、15Aも流れていないということになる。

レッドライン30Cは、ラージバッテリーやミニバッテリーからの移行にオススメの、ET1主力商品。モーターが大きな力を要するカスタムを施した電動ガンでも、余裕で回せるパワーがある。
イエローライン25Cは、スティックタイプを取り揃え、AKバッテリーからの移行や各種外装カスタムへのご利用にオススメ。バッテリーの収納がタイト、あるいはコンパクトな電動ガンに向いている。

ノーマルやライトチューンの電動ガンにおいては、それほど電力を要しないため、25Cでも30Cでも差は感じられない。そのため、「サイズ」や「容量」だけで選んで良いだろう。いずれにしても、これまでのニッケル水素電池とは一線を画す「扱いやすさ」と、ハイ・レスポンスな射撃を楽むことができるはずだ。

リポバッテリー ET1 シリーズ が 2010年6月に登場!驚きの瞬発力 (vol.2)

2010/5/19 By: maxi カテゴリー: パワーソース


ET1 リポバッテリー

←前回のレビュー記事 リポバッテリー の新ブランド「ET1」が始動!(vol.1)

電動ガンの革命児 「リチウムポリマー電池」の時代が到来!
リポバッテリー は、巷の評判では発火や破裂が怖い、あるいは危険だという事が、情報としてどうにも先行してしまい、手を出しかねている方も多いのではないだろうか。しかし、試してみたら恐るに足りないどころか、素晴らしいサバゲーライフが待っている。電動ガンのパワーソースは、今まで「容量が少ない」「回転が遅い」など、非常に長い間、悩まされてきたが リポバッテリー (リチウムポリマー、Lipo)こそが、電動ガンの特性にマッチした、最適なパワーソースだと思われる。

セミオートが、本当にセミオートになる!爽快な撃ち味
電動ガンはその構造上、初弾の発射前にピストンをコッキングする必要があり、特有のタイムラグがある。「ウィ」→「パン!」という発射音の、「ウィ」がその工程であり、 リポバッテリー には、その工程を瞬時に終わらせるパワーがある。 リポバッテリー は、同等のサイズのニッカドやニッケル水素に比べて、立ち上がりの出力に優れており、モーターの起動が早くなるためにキレが良く、スパッスパッとトリガーワークに追従してくれる。

FET実装やケーブルの入れ替えは不要
チューニングに合わせて、FET実装やケーブル交換をされる方も多いと思うが、 リポバッテリー は、搭載するだけで、それらのチューンを上回る効果が体感できる。マルイのノーマル電動ガンに使う限りは、若干サイクルも上がることを確認している。パワーのイメージとしては、ニッカドのラージバッテリーと同等か、それより少し上といったところであろう。しかし何よりも、ニッカドより優れている点は、同容量なのにサイズが1/2以下で、重さも1/3以下と軽量、放電も不要で、専用充電器を使用する限りは、扱いがラクなことである。

et1 商品ラインナップ カタログ

私も、さまざまな電動ガンに搭載して試しているが、今のところ耐久性の問題はまったく見受けられない。ただし中華電動ガンに使用する際は注意したほうが良いかもしれない。メカ・モーター・スイッチ・ケーブルの品質に問題がある機種は、チューニングする必要がある。

これまでリポを試した機種
次世代: M4SOCOM、SOPMOD
次世代: AKシリーズ AKS74U、AK102、AK74MN
スタンダード: M14、G36C、AK47、M733、UZI
コンパクト: MAC10、Vz61スコーピオン、MP7A1
電動ハンドガン: グロック18C、M93R、USP
追記:マルイSCAR、G&G F2000、ARES G36C、JLS F2000(チューン済み)

上記は現在に至るまで全てノントラブルである。

リポバッテリー のこれまでの問題点
今までの リポバッテリー の問題は、バッテリーそのものではなく、提供する側、あるいは使用環境の問題であったといえる。

[リポの不安] リポバッテリー はすべてラジコン用で、使用環境が異なっていた。また国内で電動ガン向けとしてしっかりサポートしてくれるメーカーや会社は無かった。

[リポの事故] 全バッテリーに対応したマルチチャージャーというものが存在するが、充電時の「誤設定」で事故が起きてしまうという、致命的な問題があった。

[リポの知識] 専用の充電器もほとんど無く、電動ガンという目線で見るには特別な知識が必要だった。

ET-1 が解決する リポバッテリー の「サポート体制」
・バランスコネクターから充電できる、リポ専用の充電器を同時発売。誤設定を100%回避。
・サイズ、容量、出力、コネクターなど、電動ガンにマッチしたリポバッテリーを開発。
・高品質のリポバッテリーを使用し、PL保険などのサポート体制も構築。

リポバッテリー で注意すること
ET1 の登場により リポバッテリー への敷居は下がっていくと思われるが、 リポバッテリー と正しく付き合うには、下記の2点が鉄則である。

リポの鉄則1:過充電をしない
* 極力、マルチチャージャーではなく、専用の充電器を使う。
→充電時の事故の多くは、マルチチャージャーの誤設定と、出力コネクターからの充電によるものである。リポバッテリーなのに、ニッケル水素(MIMH)設定で充電してしまったり、2セル(7.4V)なのに3セル(11.1V)設定で充電してしまったりと、マルチチャージャーは多機能で便利な反面、ヒューマンエラーが致命的だった。

ET1ではこういったことが無いよう、「バランスコネクター」から充電する方式を採用。バランスコネクターは、7.4Vなら3ピン、11.1Vなら4ピンと決まっているため、間違いようが無い。そして自動的に1セルごとに電圧を計測しながらの充電となるため、もはや「携帯電話の充電感覚」に近い便利さと安全性が実現される。

リポの鉄則2: 過放電をしない
* 使用中に電動ガンの発射回転数が落ちたら、使用を中止する。
→ ゲームで リポバッテリー を使っていくと、明らかに回転数が落ちる、あるいは停止する瞬間がある。必ず、そこで使用をやめ、再充電すること。そのまま使い続けると、バッテリーが膨張してしまい、大きく寿命を縮める。

* フェイルセーフを過信してはいけない
→フェイルセーフの回路そのものが電流を食うため、接続したまま放置しておくと過放電になってやはり膨張し、寿命を縮めてしまう。

なお、どのバッテリーにも共通する注意点は必ず守らなければならない。
・ショートさせない
・火の中に投げ込んだりしない
・潰したり、分解しない

リポ導入後のエアガン(サバゲー)ライフの変化
・前日に充電する必要が無くなった(→現地かクルマの中で充電しても間に合う)
・放電の必要が無くなった
・放っておいても、バッテリーがいつの間にか死んでることが無くなった(→NIMHの悪夢)
・冬でもOK (→NIMHよサヨウナラ)

ということで、私の長年のホビーライフの中でも、扱いが最もラクなバッテリーだと感じている。こうなると、ズホラさに拍車がかかるが、それで良いということになるのだ。ニッケル水素の時は、頑張って管理していたが、それにも関わらず、何本も何本も亡くなったものであった。

リポバッテリー の幸せな使用サイクル
管理がラクラクで、サバゲーライフが変革する。そんな リポバッテリー の利用サイクルを紹介しておきたい。

リポの何が良いのか?
その1: メモリー効果ナシで、放電が不要。
その2: ゲーム当日に継ぎ足しで高速充電!冬でも安定したパワーを供給。
その3: 小型軽量でかさばらない!

【1】サバゲー当日朝: フィールドで充電。継ぎ足しで15~30分程度

【2】サバゲー終了後: 電動ガンから外して、そのまま放置…

2週間〜1ヶ月経過

【3】次のサバゲー当日朝:フィールドで充電。15~30分程度

※サバゲー中: 数千発撃って回転が低下した時 →休憩時にフィールドで継ぎ足し充電

もちろん使い方によるが、月1〜2回のペースでゲームをしているなら、家では充電も放電もほとんどする必要がない。前回のゲームでカラになっていなければそのまま保管し、次のゲームのフィールドで15〜30分程度充電するだけで良い。(多少残っている1400mAhを2Aで充電の場合。) また、使っていてパワーダウンしたらすぐに使用をやめて、継ぎ足し充電をしてやれば、あっという間に元のパワーに戻る。これまで主流だったニッケル水素は、ある日突然セルが死んでしまうものがあったりして、私も随分泣かされてきたが、リポのおかげでサバゲーライフは変革した。今は生き残りのニッケル水素とニッカド各1本を除いて、他は全てリポに移行ずみである。

ちなみにマルイ UZI に リポ7.4V-1200mAh を使用した際は、4000発ぐらいで回転数が低下し、継ぎ足し充電でゲームに再投入した。フルオートの元気さも魅力的だが、バースト射撃時の鋭いレスポンスが何より気持ち良い。
レスポンスが速いと、撃つときのブレも減って射撃が正確になり、もれなく戦闘力もアップする。

→次のレビュー記事 あなたの電動ガンに「喝」が入る!ET1リポバッテリー&充電器が出荷開始(vol.3)