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タナカ S&W M19 4インチ 〜 ルパンIII世 次元大介の銃

2007/12/22 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ S&W M19 4インチ コンバットマグナム
タナカ S&W M19 4インチ コンバットマグナム
ペガサス ガスリボルバー

スペック
全長:242mm
重量:520g
装弾数:13発
参考初速 83.5m/s – 0.2g (0.72J)
・固定HOPシステム

静 の銃 「リボルバー」
例えば、銃 を「動」と「静」に分けるとしたら、リボルバーは「静」の部類と言えるだろう。オートマチックのような「動」は無く、静かにたたずんでいるだけである。指でトリガーを引いた分だけシリンダーが回転しハンマーが起き上がって発射できるという、「オート」に対して「マニュアル」なハンドガンともいえる。

S&W の リボルバー には色々な種類があるが、私はその中でも携帯性に優れてコンパクトな M19 のバランスの良さが気に入っている。子供のころ、TVシリーズ ルパンIII世 を見て、次元大介のリボルバーさばきにワクワクしたものだ。今見ると、何故か M19 で ファニング していたり、不思議な部分もあるが、 ルパンIII世 がロマン溢れる一級品のアニメ作品であることは言うまでも無い。

タナカ S&W M19 4インチ コンバットマグナム

タナカ ペガサスシステム ガスリボルバーは、年中ある程度安定した性能を発揮できる。しかし、タナカ M29 のレビューでも紹介したが、さすがにハンドガンのみの ゲーム でも、「メインウェポン」を務めるには厳しい。サブウェポン となれば、コンパクトな M19系 は都合が良かったりする。 M19 は、カスタマイズベースとして考えても、構造がカンタンで、ラウンドフレームとバットフレーム、アウターバレルの交換などが簡単に出来るのがなかなか楽しいところでもある。

ペガサスリボルバー は ケースレス であるため、好みが分かれる所だが、メタル の シリンダーカバー のおかげで、硬質な作動音を奏でてくれる点は、普通のABSモデルガンに一歩抜きん出た部分である。(M29レポートで紹介) また、可動フォーシングコーン がキャンセルされた最近のタイプの動作は モデルガン アクション のそれに他ならず、滑らかで心地よい引き味がある。
シリンダーがロックしたあとでハンマーが落ちるという「 S&Wアクション 」の再現は ペガサス初期モデル では、ゆっくり引くとシリンダーが回りきらない等もあったが、年々地道な改良が行われ、新しいモデルを買えばキッチリ動いてくれるはずである。

さて、実射性能を見てみよう。
結果から言うと・・・ノーマルでは正直ロクに当たらない。弾道は右に左にそれることが多く、対人でヒットをとるなら10m程度しか有効範囲にならない。これは装弾数を増やすためにパッキン保持力を強くしているのが原因のひとつである。
ゲーム用なら装弾数は多いに越したことはないが、11発なりの最大装弾数を持たせた結果、当たらないというジレンマがここで生じる。思うに、その多弾装を犠牲にしても、パッキンを緩めに加工して、リアルカウントとなる6発にしてしまったほうが良い。すると、とたんに集弾性能があがって固定スライドのオートマチックガスガンに近い性能を発揮できる。カート無しで簡単に弾を込められるうえ、燃費も良く、静粛性も高いので、特にインドアゲームでは意外な刺客となりうるに違いない。

ちなみに写真の M19 は、実は元メッキ仕様の M66 であり、塗装して古びた感じに仕立て上げたものである。角が剥げ落ちて部分的にシルバーに光るさまは、使い込んだ印象が出るため、なんとなく愛着がわいたりする。まもなく ミッドナイトゴールド メッキ の 4インチモデル も発売されるようだ。

M19 チューニングポイント
・全体カラーリング(耐熱ブラック+クリアスモーク+コンパウンド)
・ホーグ木製ワンピースグリップ
・ラバーパッキン内径拡大(ヤスリ切削)
・ダミーカートカバー(雷管部分)塗装
・S&Wアクション補正(フレーム削)

→タナカ S&W M19 4インチ 次のレビュー記事 (vol.2)

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タナカ レミントン M870 ガスショットガン (vol.2) ~ シェルのガス漏れ封印

2007/4/13 By: maxi カテゴリー: ショットガン


タナカ レミントン M870 ショットガン
タナカ レミントン M870 ショットガン
シェル式ガスショットガン

スペック
全長:870mm
重量:2600g
装填数:4+1 (シェル内1~3発)
参考初速:単発発射 86m/s(0.74J)、3発発射 51m/s(0.26J) [カタログ値]
・蓄気式カートリッジ
・固定ホップアップ

←タナカ レミントン M870 前回のレビュー記事 (vol.1)

タナカ レミントン M870 は発売後早くも数ヶ月経ったが、実はあまり触れていない…
気に入っていない訳ではなく、ゲーム派としてはどうしても冬は封印せざるを得ないのである。リアルなシェルの使い勝手はともかく、オンシーズンで一度は実射性能を試しておきたいと思っている。

さて、もとから期待はしていなかったが、「ガスシェル」について、ガス漏れの改善策を講じることが出来たのでレポートしておきたい。アームズマガジンに分解図が載っていたので、分解のヒントを得ただけのことであるが、非常に簡単な構造であり、内部の2点のOリングをグリースアップしてフロントバルブの動きを慣らすだけでガス漏れが無くなった。試したのは最初から漏れっぱなしのシェルだっただけに、このシェルに一明の光を得た思いがした。

タナカ レミントンM870 シェル分解

ただし、残り11個のシェルを全部メンテするのはかなり面倒ではある…。
このタンクは気化室の区分もなくかなりの量のガスが入るので、使用の際には満タンに入れてしまわないように注意したほうが良い。むしろ少なめのほうがいいと思われる。

タナカ レミントンM870 シェル分解

暖かくなってきて、ガスガンが快調になってきただけに、この M870 もゲームで使用してみようか、などとも考えるようになってきた。まずは次回、屋外実射テストを行ってみようと思う。

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タナカ レミントン M870 ~ 右脳を刺激する!?超リアルなガスショットガン

2007/1/19 By: maxi カテゴリー: ショットガン


タナカ レミントン M870 ショットガン
タナカ レミントン M870 ショットガン

スペック
全長:870mm
重量:2600g
装填数:4+1 (シェル内1~3発)
参考初速:単発発射 86m/s(0.74J)、3発発射 51m/s(0.26J) [カタログ値]
・蓄気式カートリッジ
・固定ホップアップ

本格 M870 ファーストインプレ…「重い・硬い・冷たい」
これまでにない本格派 ガス ショットガン である タナカ レミントン M870 。ショットガン好きとしては、買わないわけにはいかない。地味目の箱を開けて、早速レビューといきたい。
まず、約2.5Kgという重量は マルシン モスバーグ M500 に近い重厚感がある。モスバーグと同じく フルメタル製 なので、持ったときの硬質感は高く、なぜか3Kgの電動ガンよりも重みを感じる。そしてこんな真冬に発売するのは、そのメタルの冷たい感触をより楽しんでもらうためだろうか…。寒い部屋で冷たいかき氷を食べたような気分であった。

▼銃口まで延びたインナーバレル。もっと短ければ大迫力である。
タナカ レミントン M870 ショットガン

右脳を刺激する!?リアル志向ガスショットガン
M870 の フォアグリップは、コッキングしていない状態では2センチ程度の遊びがあり、コッキングするとロックされる。実銃がこういう仕様なのだろうか、そこまでは私も知らない。各部品がしっかり作られているので、排莢も、全くと言っていいほどジャムの心配が無い。動作感は頼もしく、ゆっくり引いてもちゃんと排莢される。表面仕上げ、とくにアウターバレルなどは荒削りで、最初から細かいキズも見られ”繊細”なものではないが、それが逆に厳つさを表現し、重々しい異様なオーラを放っている。

タナカ レミントン M870 ショットガン

この上ないリアリティ
トリガーは比較的重めで、カラ撃ちすると大きな音でカチンッ!とまるでホンモノかと思わせるような硬質な金属音がする。リアルすぎてここでも少しヒヤッとした。こんな音の出るエアーガンは今まで経験が無い。
ボルトはレシーバーとセットになっていて分解できない仕様で、縦プレート形状のバルブノッカー、アウターバレルのインサート(=インナーバレル保持)など、安全性も考慮されているとは思うが、ゲーム&エアーガン派の私に、この”超”リアルさは刺激が強すぎる。
エアーガン特有のパーツとしてはインナーバレルぐらいしかなく、見慣れたポンプや気化室はないので、何だかエアーガンとは思えないのである。しかしそれは逆に、モデルガンや実銃が好きな方にとっては非常に感動するモデルといえるだろう。またコッキングやローディング・排莢の動作も確実で、理屈でなく気持ちいい部分である。

▼先台の作動で擦れたチューブの感じが非常にリアルで、スチール感満載。
タナカ レミントン M870 ショットガン

低く、心地よい発射音
マルゼン M870 の発射音は”ポンッ”というような軽い音で、音量も小さく物足りなかったが、この タナカ M870 の音質はなかなか良い。ガスの入れ具合や気温で音も変わってくるが、低くて迫力がある。モスカートを小型化したような音とも表現できる。さらに説明書どおり”リキッドガス”を入れると、生ガスを噴いて発射する。しかも M1897 トレンチガン のシェルとは異なり、2~4回分の発射能力を持っている。…が、どのシェルも1回撃つと微妙にガスが漏れ始めるという、謎の仕様である。このシェルは発射できるのかできないのかが分からないという所で、ゲームでの信頼性は無きに等しい。

▼改造防止で分解できない仕様のボルト。こう見る限り本物と区別が付かない気がする。
タナカ レミントン M870 ショットガン

M870 のガスシェルについては、ショップ店員に「大半がガス漏れしていて、スペアシェルセットも無くなってしまった」と吹聴されたが、次の日別の店でシェル10個を買った結果、1~2個だけ怪しいものがあるぐらいで、とりあえずその他は1発目の発射には問題なさそうだ。その怪しいシェルも様子を見ながら何度かテストしてみると、漏れたり漏れなかったりする。それ以外は問題ないと判定したいが、今後は分からないし漏れやすい構造だということは認識しておいたほうが良いだろう。
また、BB弾保持のパッキンがきつめで、BB弾は小径のものが推奨となる。詰まって発射できなくなったら、シリコンオイルなどをパッキン部に軽く吹けば出るようになる。ホップアップにはもちろん悪影響が出るが、弾が出ないではどうしようもない。

タナカ レミントン M870 ショットガン

ゲームではやっぱり「使えない」のだが・・・
以前にもコメントしているが、M1897トレンチガンとこの M870 は、エアガンとしての能力を、シェルが全て受け持っているといっても過言ではない。つまりシェルの信頼性がもっと上がれば、エアガンとしての評価も上げられるだろう。だがやはりライブシェルはシューティングやプリンキング向きなのは変わらない。
またこうしてレポートしていても、命中精度や有効射程といったことを考える気が全くしない。触っていると理屈の左脳が停止して、フィーリングを楽しむ右脳モードに切り替わってしまうようである。

さて、ゲームにおける性能では、まるで マルゼン CA870 にかなうものではないし、頑丈なメタルボディも今では珍しいものではない。外観としては次回レポート予定の M870 (CA870) メタル仕様 でもすでに同等の質感を得ている。マルゼン M870 をメタル化しても近いものがあるが、問題はあの軽い発射音で、それがチューンナップできるなら、 タナカ M870 に肉薄する魅力が備わるだろう。メーカーにはただの再販でなく、バージョンアップを望みたい。

しかしそれ以外の部分、
・迫力あるコッキングと金属的な動作音
・程よい重さのあるガスシェルの装填
・超リアルなトリガーフィールと作動音
・心地よい発射音でのシューティング
・手ごたえのある排莢・シェルの飛び

を楽しむなら、この「 タナカ M870 」をおいて他にない。もしこの味を楽しむためにゲームで使用するなら、カートキャッチャーさえあればシェルを無くす心配はないだろう。

ゲーム主体の私にとっては、この タナカ M870 はかなりのぜいたく品で、所有するエアーガンの中でも一番高価にして、”実用性”は無いに等しい。すでに各雑誌でレポートされているが、リアルな構造やメタルボディの感触、操作感は「モデルガン」としての存在価値のほうが大きく、もっぱらシューティング遊び向きである。ガスシェルのセットアップは、必ず「チャージアダプターをつけてガス注入」+「BB弾装填×全シェル」+「シェルの装填」と非常に手間がかかり、モデルガンのカートリッジから掃除の手間を無くしただけのようなものである。忙しいゲームでは到底やっていられ無いだろう。

▼シンプルなパッケージ。ツール感を醸し出していて、好感がもてる。どのエアソフトガンも、これぐらい地味で良いと思う。
タナカ レミントン M870 ショットガン

だが総合的に レミントン M870 のモデルガン(エアガン?)としては、その出来のよさから史上ナンバーワンの傑作モデルと言える。発射性能やゲームといった事をすっかり忘れて、いじることに没頭させてしまう魅力と、強烈なホンモノ感がある。そういった意味で買ってみる価値は大いにある。シェルをたっぷり用意して、暖かくなったら是非シューティング遊びをしたいところだ。

→タナカ レミントン M870 次のレビュー記事 (vol.2)

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