GUN道場

エアソフトガン・サバイバルゲームの総合情報サイト
Subscribe

レイド (RAID) サバイバルゲーム フィールド レビュー

2011/6/19 By: MAXI カテゴリー: フィールドレビュー

サバイバルゲーム RAID レイド インプレッション レビュー

トレーニングにも最適な新コンセプトの 屋外CQBフィールド
2011年6月、千葉県(印西市)にまた新たなフィールドが誕生した。サバイバルゲームフィールド RAID ( レイド )である。早速、定例会に行ってみたので、レポートしておきたい。

サバイバルゲーム場 レイド レビュー

最近のトレンドを伺わせるテーマが揃ったユニークなフィールド
レイド の フィールドメイクのキーワードは、連携プレー、タクトレ、米軍、PMC、流速チューン、プレキャリ装備、といったところであろうか。プレキャリ(プレートキャリア)は普通にショップに行くと必ず置いてある人気の現行装備であったり、タクトレ(タクティカルトレーニング)なども最近確立された、新しい遊び方のジャンルである。一見、フィールドとは関係ないように見えるが、そこは続きをご覧いただきたい。

流速チューン、プレキャリの意味するところ
定例会の使用弾は0.28g以下となっており、他に無い重量弾使用のレギュレーションに戸惑いもあったが、それは、危険な流速チューンを見極めるための設定であり、流速チューンの性能を引き出す弾の設定でもあるということだった。
また、プレキャリ、アーマー装備時の着弾認識の明確化、つまりゾンビ防止策でもあるようだ。もちろん素肌に当たればダメージは大きく、フルオートではなおさらだが、これらの装備を求める方は、セミオート主体で非常に命中精度の高い電動ガン、そしてファーストショットの射撃精度を追求する傾向にあると思われるため、利にかなった設定と見ることもできる。あるいは、ストイックに勝敗を追求していく向きという見方も出来るかもしれない。つまり、サバゲーにスポーツ性や競技性を求める方には最高のシチュエーションになっているように思う。

▼レイド の フィールドマップ (簡略図)
サバイバルゲーム場 レイド マップ

造りこまれたストラクチャーと明確なコンセプト
・まず地面は砂利ゾーン(US/UN)とウッドチップゾーン(TR※)がある。砂利は動き方に気をつけないと滑って転ぶので注意する必要がある。派手なストップ&ゴーなどは禁物だ。なお、バリケードを有効に活用すれば、ダッシュする必要はないと思う。
・木製やプラスチック製のバリケードが多数設置され、しかも色分けがされているため、FPSゲームあるいは訓練所のような雰囲気に仕上がっている。ジープやベンツ、ワゴンなどの車も設置されて、ワクワクするような戦場の雰囲気も漂う。 ※TR=テロリストゾーン
・2〜3F構造のやぐらがUSとTRに設置されており、索敵やスナイピングポイントとして活用できる。奥のTRゾーンの3Fやぐらには迷彩メッシュがかけられていて中も暗いため、捕捉されにくい。

▼USゾーン
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼TRゾーンの最端
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼TRゾーン最端からUN方向をみる
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼TRゾーン最端からUS方向をみる
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

この時の定例会では、ほとんど全て「US × TR」のフラッグ戦が行われた。他には、US-UNハンドガン戦2本、センターフラッグ捜索戦といったところで、半分ほどセミオート縛り。フィールドの形状的に、US-TR以外の開始パターンはとりにくい。US→TRは絞り込んでいく形になるため、基本的にUSが有利な設定だ。TRはどうあがいても広く展開できず、それを補うため高いやぐらが設置されている。
このフィールドは、連携プレーで両サイドから交互に反対側(左にいたら右、右なら左)を索敵してバリケードラインを一つずつ上げていく」ように造られていると思った。エントリー側のUSゾーン(セーフティ側)から奥に向かって進攻していく際に、それは特に有利に働く。言ってみればその連携プレーがしやすく、決まれば気持ちよく進攻できる。

ここでは例えば、「チームで完璧な連携プレーをしたい」という志を同じにするようなチームが集まって、リアルカウント弾数でタイムアタックや、トーナメント戦などをしてみたら面白いかもしれない。チームプレーや射撃の腕、技を競うというサバゲーはなかなか存在しないが、そういったジャンルが確立されても良いと思う。

ファシリティ面が充実
レイド の 設備の充実ぶりには驚かされた。 レイド には、新しい工夫やサバイバルゲームだけでない楽しみも用意されている。
・セフティロード・・・ヒット後の帰還専用通路が用意されており、ホールドアップも続ける必要がなく、射線も遮らずに帰ることができる。これは素晴らしいアイデアだ。
・ミニショップ・・・超お買い得品の並んだミニショップは、中古品も含めてついつい欲しくなる品揃え。
・鉄板焼き、BBQ設備・・・ショップの隣には鉄板焼きの店かと思わせるような設備。毎月末の定例会後には、炭火焼バーベキューも実施していくという。
・トイレ、女性用更衣室・・・仮設ではなく水周りがちゃんと引かれており
・セーフティ・・・屋根付きで日差しを避けられるのが良く、しっかり休める。2Fは観戦台になっていて、ヒット後にも上から眺めて楽しめるという要素がある。シューティングレンジは50mまでの看板がセットされており、高いところで撃てるのは何故か楽しかった。

そんなわけで、特に連携プレーを練習したいチームにはうってつけのフィールドになっているので、一度足を運んでみていただきたい。

▼TRのやぐら3F
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼TRやぐら3Fの屋根
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼TRやぐら3Fからの眺望。テロリスト本拠地というより、FF11に出てきたゲルスパ野営陣に見えてしょうがない。山肌の高台にあって眺めがよく、幻想的な雰囲気すら漂う。
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

さて、前編ではこのフィールドのアドバンテージ面をレポートしたが、後半は逆のことも記しておきたい。もちろん、今後色々な点が改善されていくと思うので、あくまで初期設定ではこのように感じたということで、参考までにとどめていただければと思う。

メリット is デメリット
連携プレーによるライン上げの面白さが特長だと述べたが、逆に言えば両翼ライン上げ以外の進攻方法が無い。また、それを打破する迂回ルートなどが存在しない。他のフィールドであれば、隠密行動や回り込み作戦、陽動作戦等をとったりできるが、その動線が一切無いのである。つまり裏をかく作戦はとれず、かといって真ん中を突っ切るわけにもいかない。それの意味する所は、ゲーム攻略が一パターンしかないということになる。また、左右両端からラインを上げていくと、例えば左側から捕捉できなかった右の敵と、右の味方ラインが壁一枚でいきなり遭遇して至近距離での撃ちあいとなる可能性も高い。

タテ進攻には強いが、ヨコには全く弱いバリケード構造
ヨコの攻撃を防ぐバリケードが少なく、射線も開けているため、側面からの攻撃にはなす術もない。実際の交戦距離は30m以下〜遭遇時で1mという所だ。US⇔TRを使った連携の訓練・練習には非常に向いているが、側面からの奇襲、スクランブル攻撃などのゲーム性という面では少々もの足りない。

TRの防御壁であるはずの”やぐら3F”が実は弱い!?
迷彩メッシュで屋根が張られているので、しゃがんで隠れていても、上からポロポロと落ちてくる弾で跳弾ヒット、ということになる。弾数が多く撃ちこまれるほどその確率が高くなるため、存在に気づかれて弾の届く距離まで接近されたら、ある意味終わりというか、時間の問題になってしまう。ちなみに定例会では、2〜3Fに上った場合は常時セミオート縛りがかかる。

TRのサイドが清水寺
USからみて、TRの左端は清水寺のごとく、山の斜面に浮いた構造になっている。歩くとフワフワ揺れるので心もとなかった。

▼TRゾーンの木バリケードは隙間の多い造りなので注意
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼USゾーンのやぐら。2Fは2人まで。
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

▼USゾーンの2F。普通のゲームで昇ると四方八方から弾が飛んでくる。
サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー

サバイバルゲーム フィールド RAID レイド レビュー