GUN道場レビュー

エアソフトガン、電動ガン、ガスガンのレビューサイト
Subscribe

東京マルイ Px4 (vol.1) 〜 快感。重量級ハイスピードブローバック

2010/12/22 By: maxi カテゴリー: ハンドガン

東京マルイ Px4
東京マルイ Px4
ブローバックガスガン

スペック
全長:193mm
重量:833g (空マガジン装着時)
銃身長:90.5mm
装弾数:25発
初速:70.6m/s – 0.2g (0.498J)

←東京マルイ Px4 前回のレビュー記事 (vol.0)

待望の新作モデル!第一印象はズッシリ重い&側面が妙に平ら
東京マルイ PX4 をまずハコから出して持ち上げた第一印象は「重い」ということだった。コンパクトなのにかなりの密度感がある。重みに偏りがなく、前後・上下全体が重い感じだ。実銃が空マガジンで785g、マルイ Px4 は833gと、リアルな設定で作られている。
そして、近代的なポリマーフレームオートらしい、そっけなく微妙に捉えどころのないデザイン。側面は、スライドストップとデコッキングレバーが飛び出している以外はまったくの平面で、のっぺりしている。マガジンキャッチも側面に飛び出していない上、押し込みがやや固めになっているので、不意にマガジンを落とすことは少なそうだ。

東京マルイ Px4

グリップは、側面の平坦さのおかげで細身になって握りやすく USPコンパクト に似た感触になっている。普通の日本人の手のサイズでも余裕があり、女性にも扱いやすいのではないだろうか。片手でも両手でもしっかりと構えることができ、射撃の安定性に貢献することだろう。この、手と一体化しそうな握り心地は非常に気に入った。

▼前後サイトは、最も照準を付けやすい3ポイント・ホワイトドット
東京マルイ Px4

進化しているブローバックエンジン
Px4 の見どころは、ブローバックのキックパワーにもある。KSCのシステム7のキレとスピード感に、重みを足したような感触で、小柄ながらも強烈な反動を再現している。ガスブローバックハンドガンの中でもトップクラスの撃ちごたえだ。マルイのハンドガンのキックパワーは、5-7 (ファイブセブン) や グロック18C あたりから明らかに変わってきている。後方へ強烈に叩きつけられるスライドは、撃っていて実に気持ちが良い。なお、季節が季節なので、マガジンを人肌燗程度に温めてから撃ってみてほしい。

フィールドストリッピング
通常分解は、グロックと同じようにトリガー前の小さなレバーを左右同時に下げることで行う。分解してみると、高級モデルとも呼べる素晴らしい構成になっていることに驚いた。まさに「最新モデル」に恥じない出来だ。

東京マルイ Px4 スライド

▲スライドストップノッチに見える溝はダミーで、実際には内側の金属製ノッチによりストップがかかる。

重量感を生み出しているパーツ「セントラルブロック」
リコイルスプリングガイドの土台として、セントラルブロックという見慣れない、重い合金パーツが設定されている。ロテイティングバレルのレールにも噛み合うようになっている。これが重量バランスを取り、ズッシリ感を生み出しているようだ。

東京マルイ Px4

スライドのスピードUPに貢献、リコイルバッファー
Px4にはリコイルバッファーが実装されている。スライドが下がりきった時の衝撃を抑え、跳ね返しをアシストするパーツだ。これはマルイのハンドガンでは初設定ではないだろうか?細かいパーツにすぎないが、強烈なリコイルの再現への情熱を感じてとれる。

作動性、強度、潤滑性が期待できるメッキトリガーバー
トリガーバーというと、グロック17のパーツがヤワで、曲がって動作不良を起こしてしまう事態を何度も見てきた。グロックと比較するべきものではないが、Px4では、厚めのトリガーバーにわざわざメッキがかかっている。見えない部分で、重要な仕事をするパーツだけに、何だかコダワリを感じた。

東京マルイ Px4

動作関連メモ
スライドをひいて戻す操作時に、ハンマーとシリンダーブリーチが引っかかる感じがあるため、引いたらパッと手を離して、一気に戻してやる必要がある。もっとも、アタリが付いてくればもう少しスムーズになるのかもしれない。

Px4 総括レビュー
一言でいえば、この Px4 は相当に気合が入っている。射撃時も銃口が跳ね上がってしまうほどのリコイルショックを得ており、質実ともにマルイ史上最高の出来栄えだ。買って損はないモデルだと太鼓判を押してお勧めできる。
これから、ゲームでどんどん使ってみたいと思う。

ブラックホーク CQCホルスター
CQCホルスターは、下側からプラスチックのバネでテンションをかけているせいか、若干出し入れが渋いようだ。とはいえベストフィットすることには間違い無い。→実銃よりも僅かにスライドが大きいという情報もあり。

東京マルイ Px4

★おまけショット
KSC USPコンパクト と東京マルイ Px4
この2挺は、外観の雰囲気はまるで違うが、サイズやグリップ角が似ていて、使い勝手に近いものがある。
東京マルイ Px4

ベレッタ Cx4 と Px4 ストーム兄弟
CX4 (S-M6) は中華エアーコッキングだが、調整チューニングにより、40mでヒットをとるポテンシャルを持っている。デザインがユニークで扱いやすいうえ、電動ハンドガンを仕込んでみるなど、カスタムベースとしても面白いのだが、現在、国内流通が無いのが残念だ。
東京マルイ Px4 と CX4

東京マルイ Px4 と CX4

→東京マルイ Px4 次のレビュー記事 (vol.2)

東京マルイ Px4 の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’マルイ px4′ sort_type=’6′ category=’101164′]

東京マルイ Px4 のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム (vol.2) ~ 一瞬で弾幕を張る 高火力ウェポン

2010/12/21 By: maxi カテゴリー: ライフル

CYMA AKMSU
CYMA AKMSU (CM.048SU)
電動ガン

スペック
全長:661mm/914mm
重量:3410g
初速:82.4m/s -0.2g (0.68J)
・フルメタルボディ
・折りたたみ式メタルストック(AKM)
・サムホール付き木製フォアグリップ
・600連マガジン付属

←CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム 前回のレビュー記事 (vol.1)

ついにバージョン3メカもハイサイクルになった
AK47HC の外観は、βスペツナズ に KTR風のカスタマイズ を加えたもので、M4とAK47が融合した、ちょっと不思議なモデルとなっている。しかし構えてみれば、そのメリットに一瞬で気づくことだろう。M4ストックの安定感や便利な伸縮ギミック、リヤサイトも実用的で見やすいピープ式となっており、構えると半分 M4 を持っている感触になる。実際、AKよりも身体にしっくりくる、というのが第一印象だ。さまざまなアタッチメントで好きなようにカスタマイズできるのも特長で、インドアからアウトドアゲームまで広く活用できる一挺といえる。

▼AK47HC のパッケージは、コッキングレバー部分がハコを突き破る仕様(?)になっているのだろうか。かなりギリギリの設定で、輸送の振動で突き破ってしまったのだろう。入荷したもの全てが同じだった。もっとも、本体へのダメージやキズは一切無かったのでご安心いただきたい。
東京マルイ AK47 HC

▼AK47HC の取扱説明書には、オプション装着例として4パターンが記載されている。それぞれ、わざわざ名前がつけてある(?)のが何だかそそられる。CQBナイトO.P.S、ナイトO.P.Sエクストリーム etc..
東京マルイ AK47 HC

▼CYMAのメカボックスはマルイと完全互換のため、入替えは簡単にできる。ただし一点だけ、メカボの後ろについているツメがどうしてもジャマで、折らないと上手く収まらなかった。
CYMA AKMSU HC

若干苦労した所はセレクターを止めている、ペンチでしか回せないビスが固かったことぐらいだ。ネジのサイズやピッチは同じに見えて、固定もしっかりできたので、原因までは追っていない。インナーバレル(230mm)、チャンバー、マガジンもマルイ純正をそのままに移植。ヒューズも純正20Aで、バッテリーは、出力やや控えめのエンルート7.4V1200mAh20Cで試してみることにした。

▼ヒューズはこのままむき出しでも問題なかったが、何かしらカバーしたほうが良いだろう。
CYMA AKMSU HC

実戦投入インプレッション
ともかく回転が軽やかで、音も静かな点はさすが 東京マルイ純正メカ。ハイサイクルメカの恩恵で、高速バースト〜フルオート射撃が可能となり、一瞬で弾幕を張ることが出来る。特筆すべきはセミオートの射撃感で、レスポンスが素晴らしく、スタンダード電動ガンながらも、充分に撃って楽しいエアガンに仕上がっている。有効射程や集弾性は他のモデルに比べて遜色もなく、狙って50mまでヒットをとるポテンシャルを持つ。さすがに50m先ではマルイベアリングバイオBBでも多少散るが、弾道が素直で扱いやすい。CYMAのメタルボディとの相性が危惧されたが、終日のゲームで何も問題は起きなかった。マルイ純正マガジンのおかげで給弾不良も皆無だった。

ハイレスポンス・セミオートの魅力
実際にゲームでフルオートを多用していると、狙う必要性などほとんど必要の無いものになってしまう。それは、狙わずに撃てる、という一つのメリットではあるのだが、40〜50m同士の距離でバラバラ撃ちあうというのは、そのうち飽きがきてしまうだろう。上手い下手も大して関係がないからだ。とにかく撃ちまくれれば満足ということであれば、それもまた楽しみ方の一つではあるかもしれない。
ハイサイクルは、比較的初心者向けに人気があると思うが、50mで弾幕を浴びせあうことがサバゲーの全てでは無いということに是非気づいてほしいものだ。30m以内で、しっかり狙って1発もしくは数発で確実に倒すほうが、私は面白いと思うし、状況によりフルかセミか選びながら進撃するのもまた一興だ。
全くもって、ハイサイクルを否定する理由はない。ハイサイクルは弾幕以外に、ハイレスポンスというメリットを持っているので、次世代電動ガンやスタンダード電動ガンよりも初弾発射の反応が高く、腕やテクニック次第では相当な速さで進撃できる可能性も秘めているのである。

スタンダード電動ガンと比較したメリット

【1】フルオートの高速回転
言うまでもなく秒間25発の発射能力は脅威だ。動態射撃にせよ、援護射撃にせよ、確実に相手の足を止められることだろう。ウラを返せば、相手が見えないで撃てば無駄弾が増え、見えた状態で撃てば、無駄に多弾ヒットさせてしまう。ただし最近は装備の厚いプレーヤーも多いので、気づいてもらう分にはメリットと言えるのかもしれない。

【2】セミオートの鋭いレスポンス
今回は最初からリポバッテリー(7.4V1200mAh20C)実装で試したが(※)、トリガーを引いてからのタイムラグが無い点は秀逸。ノーマル電動ガンより速く撃てて、全くストレスを感じない。
(※)取扱説明書では、リポバッテリーなどは使わないように書かれているので要注意。

【3】耐久性
メカボックスの内部パーツが強化されており、高速回転を差し引いても耐久性は高いように思われる。長期テストをしないと結果は分からないが、動作時の音を聞く限り、ストレスなく回転運動が行われており、耐久性の面はノーマルタイプと変わりないのではないかと思う。ただし弾詰まりなどのトラブルがひとたび起こると、高速である分、壊れる可能性は高いかもしれない。

ハイサイクルのデメリット
・回転の速さは、リアルさとは程遠い、と受け止められる向きもあるだろうが、これはあくまでゲームウェポンと割り切ったほうが良いだろう。しかし、スパッと切れるトリガーレスポンスの速さは、逆にリアルだと感じられる。

ハイサイクル電動ガン拡充への危惧
現在のエアソフトガンは、パワー規制があるものの、50m先のターゲットに簡単に当たってしまい、サバゲーで使うには性能が良すぎる。フルオート射撃も、ほとんどが無駄弾で、ハイサイクルならなおさらだ。正直言って、それは「射撃」なら楽しいが、サバゲーでは全く面白くない結果をもたらすこともままある。
高性能電動ガン×ハイサイクルは「火力の増大」という意味で、かつてのパワー競争と似たようなことであり、大勢がこれほどの火力を持っていたら、非常に動きづらいゲーム展開になってしまう。よく見えていない相手と50m同士で撃ちあって跳弾でやられる、なども良くあることで、そういったゲームを繰り返していると、サバゲーがつまらないものに思われてしまうのではないか、というのが危惧する点だ。
同じゲーム、同じルールばかりでなく、色々な制約を設けてみるなど、アイデアを出して楽しんでいただきたいと思う。エアガンの高性能化はファンにとって非常に嬉しいことだが、遊ぶ側にもより一層工夫が要求される時代になったのだと思う。

CYMA AKMSU の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’CYMA AKMSU’ sort_type=’6′ category=’101164′]

CYMA AKMSU のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

WE-TECH FN P90 ~ガスブローバックのP90が登場!?

2010/12/06 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW

WE-tech (台湾エアソフトメーカー) の新作ブローバックガスガン「FN P90」の動画ニュースをキャッチ!

ガスブローバックモデルの勢いが止まらない WE-TECH の次回作として、P90 が紹介された。(公式動画ニュース) ウワサは聞いたものの、実に新鮮な機種選択ではないだろうか。またコレクションが増殖してしまいそうである。

タグ: ,