マルシン CZ75 2nd
デュアルマキシ
カートリッジ排莢式 ブローバックガスガン
スペック
全長:205mm
重量:610g
装弾数:8+1発 / 6mmBB弾使用
参考初速:74m/s (0.54J)
・シングル&ダブルアクション
2009年7月発売
未体験の方にオススメ!リアル志向ハンドガン
マルシンでは、組み立てキットや各種カートタイプのガスガンなど、懐かしいながらも新機軸となる製品を精力的に開発しており、家でのトイガン遊びには最高のアイテムを次々と用意してくれている。私のようにサバゲー・ファンでありながら、ガン・ファンでもある場合は、結局、ゲーム用と遊び用がそれぞれ欲しくなってしまったりする。
さておき、マルシン CZ75 カート式ブローバック はもともと、約15年前に、究極のリアル志向ガスガン(ガスオペレーション シリーズ)として登場した。その昔、マルゼンのカート式ハンドガンで遊んでいた身からすれば、エアガンにして 発射→後退→排莢→次弾装填 の工程が全て自動になった、という点に狂喜したものだった。ガスオペレーション シリーズは、二段引きトリガー(発射バルブの次にブローバックバルブが作動)や、スマートでないディティールといった、仕様上の問題はあったが、やはり弾とカートが飛び出るのは楽しかった。なお、狂喜のあげくその CZ75 は速射をしまくって、エキストラクターが壊れた末、どこかにいってしまった。今思えば、当時ラインナップのベレッタM92Fやガバメントseries’70なども遊んでおきたかったと後悔しているが、そちらも デュアルマキシ での復活を切望したい。
さて…時は経てども、リアル志向ガスガンである デュアルマキシシリーズ は、まったく(ゲーム的に) 実用性が無いことは念頭に置かねばならない。
まず、BB弾+カートの装填は非常に手間である。だが何といっても、カートに弾を込めることで「1発」の重みを感じることができる。その面倒な装填こそを楽しめなければ、このようなエアガンとは付き合えないだろう。
しかし撃ったとき、弾が前方に飛び出ると同時に、勢い良く横に飛ぶカートリッジというのは絶対に面白い。さらにデュアルマキシはキレの良いトリガータッチをはじめ、非常に動作の調子が良く、カートも随分と飛んでいく。
これは完全に「掃除の行き届いた」室内向けである。何しろ、無くすわけにはいかないほどカートが高価だ。RA-TECHから出ているアルミカートも決して安くない。なおプラ製のカートがどこかから出ていた気がするので確認次第、掲載しておきたい。
デュアルマキシは、これだけのギミックを有しながらも比較的命中精度が高く、ブローバックの作動性、カートの飛びの安定性などからも、製品としての完成度の高さ・精密さがうかがえる。モデルガンほど、飾って絵にはならないかもしれないが、静かに撃てて、メンテナンスが非常にラク、価格もお手ごろという側面からも、遊びアイテムとして、広くオススメできる逸品である。
▼フィールドストリッピング… 分解形式もリアルで、これは15年前からの大幅な進化だ。
▼スライド裏面… 機構部分は、一般的な負圧式バルブと見えるが、カートを納める空間があるためモデルガン風ともいえる。
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